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2011年2月

2011年2月25日 (金)

生きています(おまけでラノベ部簡易総括)

しばらく更新できないので簡単にお知らせをします。

管理人は元気でやっていますが、ちょっと……具体的に言うと3月10日あたりまで忙しいのでそれまで更新は期待しないでください。特に感想書く本もないのですが、ラノベ部を再読したので、おまけとして総括をのっけておきます。確か1巻以外は、感想を書いていなかったと思うので。とはいえ、いつも以上の低クオリティです。期待しないで下さい。

国語がちょっと苦手なごくごく普通の高校1年生が、ひょんなことからラノベ部に入って仲間たちとわいわいする話。はがないシリーズの作者の前作です。ただしみんなリア充ですが。ほのぼのしつつも、ちょっと切ない恋もほのかにあり、3巻で終わってしまったのは凄く残念。

キャラとしては、はがないよりも好きな子が多いのですが、何分巻数が少ないのであまりスポットがあてられていないキャラが一杯いるんですよね。見た目は美少女だけど、中身は毒舌な美少年・堂島くんとか、お嬢様な腐女子・綾先輩とかのシリアスパートはもっと堪能したかったです。そして何よりも、ラノベ部の良心・龍之介の総受け話をギャグでいいんで、男女パートごとにやって欲しいです(特に堂島くんとの絡みを希望)。

でも、打ち切りというより、作者さんのネタがつきてしまったがゆえの終了だそうなので仕方ない気もしますね。残念であることに変わりはないですが。オチ(というかオマケ話)は斜め上の方向で十分に笑わせてもらいました。ちなみに、はがないとは「僕は友達が少ない」というシリーズの略称で詳しくは感想の方を見てやってください。はがない読者で未読の方や、どちらも読んでいない方がいたら、是非この機会にラノベ部をどうぞ。さっと読めて面白い作品としておすすめです。

2011年2月 6日 (日)

金星特急3

この世の栄華を手に入れることができるという金星の夫となるため、謎めいた金星特急に乗って、時折金星の気まぐれやお願いに応えながら、彼女がいる場所を目指すお話。今度の停車場所は、草原のど真ん中。そこでの課題は「羊追い祭」という傭兵の入れ替わりの祭りで、傭兵の1人に各個人が勝利することだった。どう考えても戦闘能力がそのレベルに達していない錆丸だったが……

とても面白いので、私に早く続きを読ませてください。情報の小出しっぷりが巧みすぎて作者を恨みそうになる。 あ、嘘です。羨んでいるの間違いだったのでとりあえず続きが読みたいです。

仲間に乱入してきたアルベルトは天然なのかなんなのか、場を引っ掻き回す天才ですが、多分悪気はないと信じたい。早速砂鉄と険悪になりましたが、砂鉄といい仲になれる奴なんてそもそも少ないということで金星特急内でこれ以上揉めないようにして欲しいです。持つ者の無自覚な優越と、学者らしい好奇心は濃いキャラをつくっているのですが、個人的には嫌いではないです。

そして、今回戦わなければならなくなった傭兵軍団というのは、砂鉄が属しているものであったわけですが、彼の複雑な立ち居地がまた美味しいです。傭兵軍団の面子も基本的にはいい人なんですが、人を簡単に殺せてそれを悪いとも思わないという前提の上に立つ「いい人」なので、ほんわかした雰囲気が一瞬で変化してしまうような緊張感が身に染みます。砂鉄が金星特急に乗り込んだ理由や、彼の生い立ちまでも明らかになり、彼と妹と産みの親と……妹さんの様子がまた別の所で語られたりして、状況が一筋縄ではいかないところが悩ましいです。でもそれもまた美味しい。

一方で、前回素晴らしい小出しだったユースタスのことがまた少しわかるわけですが、その小出し感がなんともまた! あーでも段々砂鉄とユースタスの関係が柔らかくなってきていて、ニヤニヤしてしまったのは確かです。あまりに初心すぎるユースタスには別の意味でハラハラもするのですが(3Pが何かとか傭兵軍団に真顔で聞かないで下さい)、砂鉄がきっと守ってくれるよねなんて打ち込む自分の顔が既にニヤニヤしています。

でも今回1番嬉しかったのは、ユースタスに砂鉄に錆丸という3人が「仲間」に近づいてくれていたことです。こっそり錆丸を逃がそうとしてくれるユースタスだったり、ちゃんと錆丸を助ける算段を考えてくれていた砂鉄だったりと、友情がまだ小さいながらも可愛かった。錆丸も錆丸で最後の意地の見せ方が実に男前でした。だからこそ、彼の今後がとても気になるわけですが……

書き下ろしの「白鳥はかなしからずや」は、また本編とは異なる男達の下卑た会話が書かれるわけですが、何よりユースタスの発言が可愛すぎて可愛すぎて。でも、最後のアルベルトの発見には、この殿下はまた天然で場を引っ掻き回してくれるんじゃないかと背筋が凍るわけですが。これから何事もないことを祈ります。

金星特急 3 (ウィングス文庫) Book 金星特急 3 (ウィングス文庫)

著者:嬉野 君
販売元:新書館
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白と黒のバイレ 白き、時の流れにのせて

魔王・マルディシオンの呪いによって、人の3倍で若返る呪いをかけられた王女・ブランカ。その呪いをとくために1年半禁書を探し回るが、有力な手がかりは得られなかった。思い立ったブランカは魔力が通じない護衛・セロをつれて、自らの婚約者がいるフラマ王国へと向かうが……

想いあいながらも、その立場ゆえに想いを口に出せない男女というのはもどかしいものですね。セロとブランカのやり取りにニヤニヤしつつ、お国問題にはピリッとさせられました。

そもそもの問題として、自国にかけられた呪いを解いたことでマルディシオンに目をつけられ、ブランカ自身が呪いをかけられてしまったのにもかかわらず、何を責めるまでもなく前を向く姿がカッコいいのだけれど、少し寂しい。王女という肩書きに縛られ、淡い恋心でさえも思い通りにできないというのは辛いものがありますね。そういう辺りをわかってくれる侍女のリリアナがいてくれてよかった。まあ、本当の意味で王女の恋模様をリリアナが応援してくれるかは微妙なんですが、きっと彼女なら王女の幸せを願ってくれると思います。

セロもセロで、複雑な心を抱いているのがなんともまあ。自らの身分をわかっているから手は出せないけれど、若返っていくブランカにどうしようもなく惹かれる自分もいる。初っ端から相思相愛なのに状況がそれを許さないどころか、今度はマルディシオンなんていうお邪魔虫も乱入してくるのだけれど、彼自身も憎めないんですよね。彼の呪いのせいで全てが始まっているとはいえ、どこか無垢な雰囲気とアンバランスな美貌にクラッときます。

人形劇を見て、自分の呪いがセロのキスで解けたりして?なんていう可愛らしい想いを抱きながら、直ぐに「命令」によってそんなことはしたくないと悩むブランカがいじらしい。また、その様子をみてクラッとするセロが罪深い……確かに世間一般で見たら、12歳はロリに入りますねそうですね。いつか一線を越える時が来るかもしれないと楽しみに待っています。

フラマ王国に向かう途中で海賊に遭遇したり、誘拐されたりと呪いとは別なところでも波乱続きだったわけですが、最後に真相の2人が話している場面は冷え冷えした。賢き姫君が陰謀を突き止めてくれるといいんだけど、どうなることやら。マルディシオンとの関係もこれからどうなっていくのか気になりますね。

白と黒のバイレ  白き、時の流れにのせて (角川ビーンズ文庫) Book 白と黒のバイレ 白き、時の流れにのせて (角川ビーンズ文庫)

著者:瑞山 いつき
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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百器徒然袋 雨

薔薇十字団に持ちこまれた依頼を神(榎木津)とその下僕等が解決していく物語。メイドと主人が関わる輪姦事件「鳴釜」、亀と瓶を探す「瓶長」、ある人の生死を確認する「山嵐」の3本です。

面白かった! 少し間違ったらただのおかしい人にしか見えない榎木津が、暴れるその目で真実を見る。騒ぐ部分と見通す部分のギャップが愉快です。天才と馬鹿は紙一重というのは正に彼のためにあるんだろうなあ。

鳴釜で依頼を持ち込んできた人自身が薔薇十字団に惹かれていき、なし崩し的に次の事件へと巻き込まれていくというのは、薔薇十字団の奇特性を表しているようでしたね。榎木津を筆頭として、中禅寺、木場、関口など癖になるような人達ばかりだから仕方ない……のかな。私だったら関わるのは遠慮して、傍観者になりたいところですが。

それにしても、全編通して関口がやたら皆から冷遇されているのには笑った。いてもいなくても皆に侮辱されるというのは可哀想なんだけど、少し離れてみるとそれも愛情の裏返しのように見えてくるから不思議。まあ、関口自身は皆から苛められてそんな心境には到れないのでしょうけどね。

輪姦されたメイドの兄が薔薇十字団に依頼をする「鳴釜」は、輪姦をした人達を突き止めて、さあそれからどうするか……という話なんですが、正にその通りだなと思いました。そのような性的暴行は立証するのが難しい上に、被害者自身もその途中でひどい傷を負うことになる。手ひどい傷を受けたメイドの子が力強くてよかった。誰が父親かも分からないような中で子供を産む決意をしたのは立派だったと思う。それに応えるかのように榎木津と中禅寺が暗躍して、むかえた主人と令嬢の結婚式は傑作だった。最後にメイドを支えてくれるような優しさの光が見えたことにほろり。

榎木津の父親からの依頼、というそれだけで何だか不穏な雰囲気が漂う「瓶長」は経過はともかくとして物悲しいものだった。いや、警察の木場を皆でヤクザ呼ばわりしたこととかは笑うところですが。亀と瓶を探す依頼が結び付いて、暴かれた罪。でも、最終的に彼女が救われて良かった。

最後の「山嵐」の犯人は、序盤の行いはともかくとしても結局憎めない奴でしたね。高級料理亭と、生死が定かではない人物の結び付き、というかどれが表でどれが裏なのかというやり取りは、この物語で初めて出てきた途端馬鹿にされる関口の存在と同じくらい苦笑するものです。あ、関口可哀想といっている自分が、関口を馬鹿にしてしまった。

だけど、最後に言いたいのは読む順番間違えた!ということ。本編の方は3作目の「狂骨の夢」まで読んでいたのですが……出てきてない人物と事件名があるのは気のせいだろうか。まあ致命的なものではないのですが、どうせだったら読むべき機会を間違えたくなかったなあ。

百器徒然袋−雨 (講談社ノベルス) Book 百器徒然袋−雨 (講談社ノベルス)

著者:京極 夏彦
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2011年2月 5日 (土)

ワンドオブフォーチュン エストルート

このワンドオブフォーチュンとは、本来持つはずの「魔法属性」がないことからおちこぼれとして、魔法都市ラティウムにやってきたルルが、自分の属性を見つけるために決められた期限の中で奮闘する……というあたりまでが全ルート共通かな。あとは、スキルを上げたりキャラと会話したりと、休日イベントまであわせると結構やりこみ度は高い感じのゲームです。作業ゲーとも呼ばれていたりしたけど、まあコルダの無印時代と比べたら可愛いものだし、ときメモのがっつり3年間と違って半年だから、少なくともPSP版は大丈夫だと思う。

エストはなんというか、凄く可愛かった! このゲームは乙女ゲームというものではあるのだけれど、エストに関しては「恋人」よりも「弟」にしたい子だった。PSP版でのCGコメントも可愛らしいものばかりで、ゲーム機片手ににやけていました。

初めは、ルルに対しても冷たい態度をとり、正に取り付く島もない彼ですが、その中で少しずつ見えてくる優しさが嬉しい。近づいたかと思えばすれ違ってしまったり、離れたかと思えば近くにいてくれたりと距離感がもどかしくて仕方がなかった。

個別ルートに入ってからがいいと聞いていたんですが、個人的にはその前座である色々なイベントの方が好きだった。というか、個別ルートは(当たり前なんですが)まとめに入りすぎているかなとちょっと思いました。一応、伏線はあるにしてもそこで過去の話とか全てにけりをつけようとするので、あれだけ新しい情報を押し込んでいるわりには、量が不足していたかも。もっと個別ルートが長くても良かった。あと、良くも悪くも根本的な解決には至らない。これは個人差あるだろうけど、私はちょっと不満だったなあ。逆にイベントの方は、制約が少ない分、変化する距離感がよかったです。

甘さという面で関してはちょっと抑えめでしたかね。どっちかというと「甘酸っぱい」です。まあ、エストはがっつり恋愛モードでもひいてしまうところですし、私はこれはこれでありだと思う。しつこいくらいだけど、むしろエストは弟ですから!

まとめると、恋愛面としては面白い形でアリだったけれど、全体のシナリオは少し不満。システムに関しては、作業ゲーとして気負わなくてもいいけれど快適ではないですね。ただ、その部分をやりこみととるか、積みゲーに回すととるかは人それぞれ。絵や声に関しては綺麗でしたし文句はありません。そしてPSP版なら1番のご褒美はCGコメントといってもいいかも。エストに関しては一部本編より糖度が高くて、あれはもう床をゴロゴロしたくなります。主人公と自分を同一化する人にはおすすめしないかな。基本的にあれは「ルル」だからいけるんだ!と何度も感じると思う。

次のキャラとして、今は「意外性」が評判のアルバロにチャレンジ中です。ただそれより先に花帰葬の方を全部やりきりそうなので、そっちの総評が先になりそうです。

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