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2010年3月27日 (土)

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係

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著者:西尾 維新
販売元:講談社
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戯言シリーズの外伝・人間シリーズの関係4部作の1つ。零崎人識が何故、京都連続通り魔事件を起こしたのかが語られる……って、まさかこの路線だとは思わなかった。戯言遣いとの関係っていうくらいだから、出会いや、ネコソギロジカルで助けに来た時の零崎の心境が語られるのかと思ってた、うん。

戯言シリーズの大ファンではあるが、この作品はつまらなかった。前述のような作品を勝手に期待してたのも悪いんだけど、題名詐欺じゃないかと叫びたい。だって、いーちゃんなんかほとんど出てこないからね! 確かに、ああこの時のこの後いーちゃんと会ってたりしてたのかとか思うけど、正面きって零崎といーちゃんの語りシーンがほぼないってどういうことですか。

それを抜きにしても、問題の真相をスラスラ読みたいなら、1章から4章はばっさり抜かしてしまってもいいと思う。零崎の解体を目撃していた江本知恵、木賀峰約、七々見奈波、佐々沙咲がいーちゃんに殺人事件についての職務質問をしにいったという話は、事件の裏側にひっそり眠るようなものであり、もし、今挙げたので気になったのがあれば読んでみればいいくらいのものだろう。まあ、こういう考え方してたんだな、こいつ……というのはあったんだけど。

ただ、個人的に4章は、ほぼ零に等しいいーちゃんの出番がある貴重な章だから、読んで欲しいかも。中身としては、一般の目からいーちゃんの異常性が表現されているものであり、いーちゃん視点の本編ではあまり実感が沸かないものだから、やっぱり少し新鮮だった。

零崎が本編で語った事件の動機は、これを読むと若干気恥ずかしい。真相が、実に悩める青少年のごとくであるのに、それを洒落た風に誤魔化していたのかと思うと可愛い。

しかし、結局の所、零崎といーちゃんの関係性というのは、別にこの作品を読んで新しく実感したものがなかった。どちらかといわなくても、ネコソギラジカルで助けに来てくれたあのシーンの方がよっぽど印象的。走れメロスの会話を交わす2人の関係性がとても好きだ。

章の始めでかならずある、いーちゃんと零崎の会話で、零崎がいーちゃんを「嫌い」だと称しつつも、中で「友達」と称しているのを読んで、ニヤニヤしたりはしたけど、全体的に不満でした。

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コメント

始めまして、「あわせて読みたい」から辿りつきました。
戯言遣いとの関係は最後の「無関係、関係断続」で見事にオチてたというか、このオチありきで書かれた物語なんじゃないかな、と思っています。
基本交わらず、ただ時折不思議な縁がある、的な。
実際盛り上がりに欠ける巻ではありますが、この作者らしい締めくくりではあったと思うのです。

では、お目汚し失礼しましたー

コメントありがとうございます。
今思うと偉そうに酷評しすぎているような気がして、若干気恥ずかしいのですが……かわらない部分もあるので、少し個人的な意見を述べさせてもらいたいと思います。

確かに、あのオチは戯言シリーズらしいものではあったと思います。
2人は友達なわけでもなく、裏表であり、基本的には「無関係」である。それはわかります。
でも、今迄奇妙な縁故にしろ色々関わってきているはずなのに、それを全てその言葉で終わらせるというのはどうも納得がいかないのです。

現実世界で例えるのもおかしいですが、人と人とは付き合う内にどんなに小さなものでも「関係性」が生まれるものじゃないでしょうか。

勿論、この作品は現実を舞台にしたわけではないです。でも、いーちゃんが最後向き合っていったように、彼も「人間」であって、それならばこの作品の題名のように「関係性」が生まれるのではないでしょうか。

それが「無関係」と片付けられるのは、戯言シリーズで、いーちゃんが得たものを否定するかのようで……勝手ながら納得がいかないのです。
非常に我侭な意見なのですが、やっぱり私はそんな哀しい関係性が認められません。


コメント、本当にありがとうございました。自分でも改めて作品と向き合えて、本当に良かったです。
稚拙ですが、これからも自分の感想を載せていくので、もしまたご意見があれば、是非書いてください。

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